@article{oai:shukutoku.repo.nii.ac.jp:00001919, author = {土井, 進}, journal = {総合福祉研究, Social welfare research bulletin}, month = {Mar}, note = {教育学者唐澤富太郎(1911–2004)は,44歳の時にライフワークの一つに数えられる『教科書の歴史―教科書と日本人の形成―』を刊行した.この研究成果が日本人の世代形成を明らかにする上で大きく貢献したので,引き続き世界の教科書研究に取り組んだ.この研究成果を第3回ユネスコ教科書会議で講演した.その後欧米16か国を教育視察した唐澤が,最も強い印象を受けたことは,日本の“もの”を大切にしなければならないということであり,そのために教育博物館を作る必要があると決心したことである. 世界の教科書研究を文献資料による最後の研究とし,それ以後は実物資料による開拓的教育史の研究に大転換して,「遊び・学び・暮らし」に関する実物資料を全国規模で収集し「教育博物館」を建設した.唐澤は,収集した約7万点の実物資料の中から7千点を厳選して,『教育博物館』上巻「日本の児童文化」,中巻「日本の学校文化」,下巻「日本の生活文化」,「解説」の4巻としてまとめ,昭和52(1977)年に刊行した. 『教育博物館』は,『教科書の歴史』の成果を踏まえて時期区分が行われ,156点の教科書の写真のほかに教科書の草稿本や版木,著者の写真などが掲載された.文字解説による『教科書の歴史』に対して,『教育博物館』は写真によって可視化した点が最も大きな発展であった.ここに至るまでの唐澤の苦難に満ちた内的脱皮について考察した., 5, 論文}, pages = {49--62}, title = {唐澤富太郎の文献研究による『教科書の歴史』から実物研究による『教育博物館』への内的脱皮}, volume = {24}, year = {2020}, yomi = {ドイ, ススム} }