@article{oai:shukutoku.repo.nii.ac.jp:00002054, author = {中西, 一弘 and NAKANISHI, Kazuhiro}, journal = {淑徳大学短期大学部研究紀要, Shukutoku University Junior College bulletin}, month = {Feb}, note = {本稿は、子どもの運動やスポーツの現状、子どもの権利擁護や健全な発育・発達に資するための環境や教育などに関する現状と問題、子どもを取り巻く指導者や保護者など、大人に求められる役割等について検討した。 子どもの運動やスポーツに関して、我が国の保育・教育機関では、健全な発育発達や幼児期・学童期の健康、さらに生涯にわたる健康の維持増進を視野に、十分にからだを動かすことや運動を楽しむ習慣を身に付けることが健康増進に資するといった考え方を啓蒙していた。また、特に幼児期では「遊び」、学童期では、「スポーツを楽しむ」ことが強調されていた。 子どもの運動やスポーツの現状としては、社会構造の変化や、利便性の向上などによって子どもの遊びや運動の機会が失われ、子どもの運動不足により、生涯にわたる健康づくりを阻害することが危惧されていた。このような現状を受け、国や地方自治体、民間団体等などによる、子どもの運動やスポーツのための環境づくりや仕組みづくり、指導者やボランティア等の人材育成など、積極的な活動が展開されてきていた。 一方、大人主導の「勝つためのスポーツ」によって、「遊び」を奪われ運動不足を強いられる子どもと、競技スポーツに打ち込み、過度の練習をする子どもの二極化が生み出されていた。 本来、子どもが熱中し楽しむべき、主体的で創造的な楽しい遊びは失われ、技術や勝ちにこだわる指導を受けながら、「辛さに耐えて頑張っている子ども」と「運動が嫌いになった子ども」という不幸な二極化が生み出されていたのであった。さらに、学童期の競技スポーツにおいては、過酷な練習をしている子どもが深刻なスポーツ障害を多発していた。 さらに、子どものスポーツの場では、体罰が存在し、これには、指導者の問題のみならず、保護者など周囲の大人たちが、指導者に対して勝利や競技能力の向上、人間形成などを求め、スポーツ指導者を体罰に駆り立てていることが浮き彫りになった。 運動やスポーツにおける、子どもの健康被害や体罰の防止など、子どもの権利擁護を目的としたメッセージは、国内外から発信されていた。, 15, 研究ノート}, pages = {135--144}, title = {子どもの運動やスポーツの現状と大人に求められる課題についての検討}, volume = {64}, year = {2022}, yomi = {ナカニシ, カズヒロ} }