@article{oai:shukutoku.repo.nii.ac.jp:00002109, author = {杉原, 麻美 and Sugihara, Mami}, journal = {淑徳大学人文学部研究論集}, month = {Mar}, note = {新型コロナウィルスの感染拡大、ロシアによるウクライナ侵攻など、2020年以降、世界は重大な共通課題に直面した。世界各地での異常気象による被害、BLM運動に象徴される差別問題なども繰り返し報じられ、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すSDGsの推進と人々の意識変容が急がれる。このような時勢を受けて、絵本に代表される「物語の力」が果たす社会的役割にも期待が寄せられている。一方、淑徳大学人文学部のキャンパスがある東京都板橋区は、2021年3月に「いたばし文化芸術・多文化共生ビジョン2025」を発表し、この重点目標のひとつに「絵本のまち板橋」のブランド化を掲げた。板橋区立美術館が1981年にボローニャ国際絵本原画展を開催したことをきっかけに、イタリアのボローニャ市と板橋区の交流が深まり、板橋区はボローニャ市から寄贈された本を中心に世界約100か国、3万冊以上の絵本を所有する。2021年3月に移設オープンした板橋区立中央図書館には「いたばしボローニャ絵本館」が併設され、区の重要な文化施設となっている。板橋区はこの文化資産と区の特色である印刷・製本業を連携させ、絵本文化を通じた創造都市の実現を標榜している。2022年5月には板橋区は内閣府の「SDGs未来都市」に選出された。 本稿では、この「絵本のまち板橋」の推進事業として2021年度から始まった取り組みや、2022年9月にマレーシアで開催されたIBBY(国際児童図書評議会)世界大会と周辺の視察をもとに、ローカルとグローバルの両面から、絵本の今日的な役割と絵本IPをめぐる動向について論考する。, 5, 論文}, pages = {61--78}, title = {多文化共生社会で地域と世界をつなぐ絵本の可能性 : 「絵本のまち板橋」の活動とIBBY世界大会からの考察}, volume = {8}, year = {2023}, yomi = {スギハラ, マミ} }