@article{oai:shukutoku.repo.nii.ac.jp:00000978, author = {家永, 香織 and Ienaga, Kaori}, journal = {淑徳大学人文学部研究論集}, month = {Mar}, note = {平安後期成立の百首歌『為忠家後度百首』の行事題詠における、故事・古礼・起源を詠むという特徴について論じた。本百首には、①様々な文献に典拠を求め、行事にまつわる故事や、行事の古礼や起源を意識的に詠む、②「いにしへ」などの漠然とした表現ではなく、「占手」「白き麻の紙」「吉野の宮」などの語を用いて、古礼・始原であることを具体的かつ明確に示す、③近い過去ではなく遙かに遡った時代の行事の在り方を、時に推測に基づきながら詠む、という特色がある。一方、後代の『六百番歌合』や『正治二年院第二度百首(正治後度百首)』に見られるような、聖代への憧憬や復古の思想は読み取れない。そうした特色の生まれた要因として、①年中行事への関心が高まっていた時代背景、②行事題において古礼や起源を詠むことは原初的な題詠方法と言えること、③漢詩文の影響、④行事次第に対する歌学的関心という四点が指摘できる。, 8, 論文}, pages = {82--94}, title = {『為忠家後度百首』の行事題詠 : 故事・古礼・起源を詠む歌}, volume = {1}, year = {2016}, yomi = {イエナガ, カオリ} }